PCメモリの選び方や増設方法。自分パソコンに最適な容量など
PCメモリを解りやすく解説!ベストな容量は?
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メモリ(メモリモジュール)とは、パソコンのデータ処理の速度・PC操作の体感速度などに大きく関係するパーツです。
色々なアプリやWEBページを開いてる時に、動きがカクカクし出したらメモリが原因である事が多く、その場合、増設・交換する事でスピードアップが期待できます。
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このページではとにかく「PCメモリにまつわるエトセトラ」を解りやすくまとめています。メモリの取り付け・取り外し作業などは、実際にやってみると簡単ですから、初心者の方もトライしてみましょう!
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4GB・8GB・16GB で迷った!目的・用途別の推奨容量
メモリの最適な容量については、ヤフー知恵袋などを見ると、初心者の方で迷っている人がかなり多い印象です。
メモリはパソコンの体感的な快適さに直結するパーツで、リアル店舗でパソコンを買ったら店員さんが脳にチップが埋め込まれてプログラミングされているか如く、『メモリ増設は大丈夫ですか?』って一様に同じ口の動きで聞いてきますよね。
そんなメモリだから、初心者でも馴染みがあるし、やっぱり気になってしまう事なんだと思います。
あなたの目的・用途に必要な最適メモリ容量についてまとめてみました。
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目的・用途 |
推奨容量 |
インターネット・ビジネス用途・ワード・エクセル・パワーポイント・簡単な画像・動画編集など。 |
4GB |
本格的な動画編集・高画質な画像のリペア・イラスト・製図(CAD等)・Adobe系ソフト・グラフィックが軽めのゲームなど。 |
8GB |
オンラインゲーム全般・VR・ガチの動画作成・エンコードバリバリ・超マルチタスクする場合など。 |
16GB |
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メモリは沢山積んでおくことに越したことはありませんが、結構価格相場の動きが激しいパーツなので、できれば安い時に買っておきたい所です。2016年以降のゲームは本当に要求されるメモリ容量が多いので、16GB~がデフォルトで考えておきたいですね。
また、沢山積んでおくことに越したことは無いと言いましたが、沢山積んでも、その積んだ分の性能がすべて発揮できる訳では無いので、そこ気になる方は以下を読み進めてみて下さい。
増設・交換前に必ず確認しておくべきこと
メモリが原因で遅くなってるかを確認する方法
もしかしたらパソコン初心者の中には、メモリをはりきって増設・交換したのに『全然速くならない…』なんて事になってしまう人も居るかもしれません。
ですから事前にメモリの増設・交換でちゃんと速度アップできるか?確認しておくことをお勧めします。この確認方法のコツとしてはまず、自分が普段パソコンを使う時に一番負荷がかかる状況を再現する事です。
例えば私・THE・管理人の場合、このサイトの更新作業をしている時がその状況にあたります。Dreamweaver
を立ち上げ、Photoshop・Illustrator を開き、音楽も聴きたいから iTunes も起動!曲を再生…ついでに YouTube
でテニスの動画も再生、それと2つ3つのフォルダやファイルは常に開いて…。
こんな感じでパソコンを「仮想忙しい感じ」にします。
タスクマネージャーでリアルタイムでメモリの頑張りをチェック
この仮想忙しい感じのパソコンの状況で、どれくらいメモリが頑張っているか?を確認します。
ショートカットキー「Ctrl」「Alt」「Delete」を同時に押して「タスクマネージャー」を開きます。
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↑のように簡易表示バージョンになっている場合は「詳細」をクリック。

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そして「パフォーマンス」タブから「メモリ」を選択します。
色々とありますが、とりあえず簡単に考えます。➊は、現在 Windows OS
が認識しているメモリの総容量です。つまり、このパソコンが使えるメモリ容量ってことです。気を付けて欲しいのは、パソコンに搭載したメモリ(メモリスロットに挿した)の総容量ではない!ということです。
どういう事かと言いますと、例えば Windows 10 に限らず、Windows OS
には「32bit版」と「64bit版」があって、32bit版をインストールしている場合、最大約4GBまでしか認識されてないのが分かります。
例えば、物理的にメモリスロットに16GB分のメモリを入れても、OSが32bit版の場合、結局認識して使えるメモリの容量は4GBになってしまう…、という事なのです。
初心者の方で増設、交換を考えている場合、何気に落とし穴かもしれないので注意して下さい!
因みに、自分のパソコンの OS が 32bit か 64bit か?…分からない人は、
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「スタート」を右クリック →「システム」をクリックすると、
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Windows のバージョンと何ビットか?確認できます。…あとは実装メモリ…実際に認識している(使える)メモリの容量も確認できます。
話を戻しまして❷になりますが、ここが肝心かなめ・本題の、本当にメモリを増設・交換してスピードアップできそうか?の見極めポイントになります。
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結果の数値は、使用中のメモリの倍以上の余り(利用可能)容量があるので、十分なメモリの量です。
この先、これ以上の負荷がかかる作業などする予定もないですし『容量増やしても目に見えて速度は上がらなそう…。これなら増設・交換は保留かな~。』と判断できます。体感としても、今まで作業してて『処理が重たいなぁ~。』と思った事もないですし。
逆に増設・交換が必要な人の例としては、現在の情勢を踏まえて言いますと、例えばメモリの総容量が2GBだとして、
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こんなバランスだったらメモリ増設、交換を検討するべきですよね。0.3GBしかないなら、何かもうひつタスクを増やしたらカクカクする可能性がありそうです。多分すでに何らかのストレスを感じているかもしれません。
あとは、この数字のバランスに関わらず、これからゲームを(快適に)やりたい方や、動画編集・グラフィック系の処理をしようと考えている人は、最低でも4GB、理想は
8GB~16GB は欲しいので「増設・交換案件 行き」となりそうです。
そんなこんなで『なるほど…!これはメモリ増設・交換だっ!』と思った方は、適切なメモリの容量を選んで賢く購入しましょう!
初心者の方は見切り発車にならないように、しっかりとチェックしよう!
メモリスロットの数と挿さっているメモリの枚数・容量も確認
これもかなり初心者向けになると思いますがめっちゃ重要ポイントです。
メモリスロットの数と挿さっているメモリの枚数、メモリ1枚あたりの容量の確認をすることは必須です。
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パソコンの内部を開けて見て、何枚メモリが挿さっているか?チェックしましょう。特にノートパソコンの場合はメモリスロットの数が少なめなので、既に全部のスロットにメモリ挿さっている場合が多いです。
このパターンでメモリの容量を増やすとなると増設は出来ないので、1枚当たりの容量が多いメモリに交換、となります。
ちょっとこの画像を例に増量プランを考えてみましょう。
上の画像を例に、現状4GBから8GBに増やしたい場合
例えば上の画像。デスクトップ、ノートブック、どちらも合計4GBあります。目指すは8GB。…となると、それぞれにおいてメモリの増量プランが変わってきます。
画像左のデスクトップで言えば、メモリスロットが4つあり既に2枚挿し。という事は、この2枚で現在4GB(2GB×2枚)という構成です。8GBに増やしたいとなると、『あと2GBのメモリ2枚の増設でいっかな~?』という作戦になりそうです。
対して右の画像。ノートPCの場合は、2GB×2枚でメモリスロットが全部埋まっているので、8GBにするには交換となります。『4GBを2枚新しく買わなくては!』という事になります。
こんな風に、今あなたのパソコンに挿さっているメモリの枚数や容量、そして余っているメモリスロットの数を正確に把握する事で、間違いない増量プランが立てられるのです!
デュアルチャネル・トリプルチャネルについて
因みに、『同じ4GB増量なら2GB×2じゃなくて、4GB×1でもいいんじゃね?』って思った方も居るかと思いますが、これは2GB×2というのがおおよそ上手なやり方です。2GBを2枚の方が安く済み、お財布にも優しいんです。
また、『4GB×1枚と2GB×2ではどっちが早い?』という疑問も浮かぶと思いますが、これも2GB×2という構成の方が速いです。
これは、デュアルチャネルという技術が関係しています。
デュアルチャネル(デュアルチャンネルとも言う)とは、メモリスロットに同じ規格(後で詳しく解説します。)、同じ容量のメモリを2枚取り付けることで、速度をアップさせる技術のことです。
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最近のマザーボードは、殆どがこのデュアルチャネル対応になってます。
画像を見てもらうと分かりますが、このようにメモリスロットが色分けされていれば、デュアルチャネル対応である証です。
この同じ色のメモリスロットに同じ規格・容量のメモリを挿せば、デュアルチャネル発動!スピードアッープ!となります。
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『なんでメモリってひとつ飛ばしで挿さってるの?』という疑問を持っていた人は、これが理由だったんですね。
因みにデュアルチャネルの上をいくトリプルチャネルとうのもありまして、これは想像の通り、メモリスロット3つでひと組、という構成です。超ハイスペックを目指す人用ですね。
というワケで、4GB×1枚よりも2GB×1枚の方が断然コスパが良いという話でした。4GB×1枚にする場合のメリットは、今後も更なる増設を見越す場合…といった一部の人だけのものかもしれません。
メモリスロットの数をしっかり把握してメモリにかけるお金を減らそう!
…以上、事前確認で大切だと思う事をまとめてみました。次はメモリの選び方です。
選び方のポイント!! メモリ規格・チップ規格・モジュ-ル規格
メモリってひと口に言っても、実は色々な種類があります。選び方がよく分からない方は是非読んでみて下さい。ここからはちょっと複雑な内容になってきますよ。
マザーボードが対応している規格を選ぶこと(互換性の確認)
規格と互換性の話になりますが、理解がより深まるよう、大まかな話から入って細かく詰めていきたいと思います。
メモリにはメモリ規格というものがあって、マザーボードによって対応しているメモリ規格が異なります。「DDR3」とか「DDR4」という文字を見たことがあるでしょうか?これがメモリ規格の名前になります。
(※正確には「DDR3 SDRAM-DIMM」「DDR4
SDRAM-DIMM」と表記するのですが、長ったらしいので、みんな「SDRAM-DIMM」は抜かしてますね。なのでこのページでも以下、SDRAM-DIMM
は省略します。)
例えば、DDR2対応のマザーボードにDDR3のメモリを搭載してもダメってことです。
逆もまた然り。これを「メモリ規格には互換性が無い」と言います。
まずはここで失敗しないようにマザーボードの型番を調べ、対応している規格の詳細を事前にチェックしておくことをお勧めします。
買ったときの箱などがあればそれで確認できますが、『見つからないし全く記憶にない…。』という方はCPU-Zというフリーソフトで確認しましょう。
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インストールして起動すると、CPUやメモリやグラボやマザーボードなど、搭載パーツの詳細を確認できます。
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「Mainbord」タブを選択すると、マザーボードの製造メーカーと型番が分かります。
Manufacturer |
メーカー名 |
Gigabyte(ギガバイト) |
Model |
型番 |
P55A-UD3 |
ここまで判明したら、後はGoogleとかで検索すればOKです。
一番早く正確なのは多分、Gigabyte の公式サイトで P55A-UD3 と検索すれば…、ありました!
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これを見ると、DDR3の 2200、1600、1333、1066、800 MHz
のメモリに対応している、という事が書いてありますね。
『あれ…?DDR3の後に、色々な数字とかMHz(メガヘルツ)があるけど。これなに?』と思った方。面倒ですが、ここもちょっと覚えておいて下さい。
MHzは周波数の単位で、CPUのスペック表でも見かけますよね。このMHzの前にくっ付いている数字はメモリバス(FSB)と言って、ざっくり言うとデータの転送速度を表しています。
これまたざっくりですが、この数字が高いほどパソコンの処理速度が速くなるってワケです。体感速度としてはさほど変わりませんが。
同じメモリ規格の中で、さらに細かい種類(規格)分 |